

九州の社会現象として、全国平均より5年も早い人口減少傾向に加え、全国平均を上回る高齢化傾向は、地域によっては生産力の減退、地域社会の維持という面で、大きな問題となり、地域社会の成長が懸念さ>れています。また、九州の経済動向として、九州経済産業局が実施した九州地域経済の動向調査によると、全体総括として、「九州地域の経済は緩やかに改善している。」とする報告がなされているものの、一方で、業況や雇用情勢、県別の景気動向など個別の動向をみると、業種や地域によってばらつきが非常に大きいことも事実であり、地域間経済格差の拡大が懸念されます。
さらに、九州の地理的特性として、アジア経済の成長に伴う、アジアとの地域間競争も必然のものとなり、国際競争力の向上が課題となります。
このような課題を抱える中、近い将来、現実化するであろう道州制施行において、少なくとも九州単位での産業施策が必要であるにも関わらず、現状において、その単位が小さいことに加え、横の連携にも欠けていることが懸念されており、県や市に限らず、産業間、業種間での連携の必要性が提言されています。
この現状を鑑み、我々は九州JC として、そのスケールメリットを活かし、九州一体となった産業連携により、九州経済の底上げ、ひいては地域社会の成長を促進すべく、異業種によるビジネス部会を設立するに至りました。
市民主体の成熟した持続可能な社会を築くために、地域間競争の時代でも九州として生き抜いていくために財政基盤や社会資本整備など自立性の向上は最重要課題ですが、それに加え個性ある地域文化や豊かな自然・地域資源を見直し、東アジアへの地理的ポテンシャルを活かし、アジアの人々に尊敬される九州、アジアの人々が集う九州、心の豊かさを実感できる九州という視点で、2006年度に採択された「九州構想」に則り、「Heart of East Asia」の実現を理念に掲げ、九州JC のスケールメリットを活かした幅広い産業連携を図り、九州一体となった経済の底上げ、ひいては地域社会の成長の一翼を担うことを目的としています。
また、このために九州の潜在的能力とも言える、諸問題を自律的に克服し、潜在的価値を発揮していく力としての「九州力」、九州の魅力を最大限に発揮し他者を引き寄せる力としての「吸収力」、旧き良き伝統的精神性を習い、「九州の魂」を育む力としての「旧習力」、この3つの「Kyushu力」の創造及び会員への社会起業家精神の醸成を基本軸として運営を行なってまいります。
道州制議論を含め、ここ10年で九州の社会情勢、経済情勢は劇的に変化します。今、ここで九州JC のスケールメリットを活かした、九州一体となった産業連携を図るアクションを起こさなければ、九州経済の発展、またその先にある地域社会の成長を、JC として地域住民に約束することはできないといっても過言ではありません。我々Jaycee は、企業人であり、社会起業家です。利益の追求と社会益の追及、これらは決して相反するものではなく、むしろ両立されなければ我々が提言する九州の未来像「Heart of East Asia」の実現は困難であると考えます。
当部会において、業種の垣根を越えた情報交換、ビジネス研修の場を、九州という枠組みで提供することにより、会員企業の活性化、新規ビジネスモデルの創出などに繋がり、これにより九州一体となった経済の底上げ、ひいては地域社会の成長の一翼を担うことができると同時に、九州JC として、社会起業家として、自分達が九州を支えているのだという意識の醸成を図ることができ、Jaycee がより魅力的な人財となり、JC がより魅力的な組織となるものと確信いたします。















